10月にしては暑い日が続き、季節感を持たないまま今年も残すところ2ヶ月ちょっと。日々の診療に従事していて思うことを少し書いてみます。眼のことってなかなか一般には馴染みが薄いところがあって、どうやったら平易な言葉で疾患や眼の仕組みについて解ってもらえるだろうかと日々考えています。診療時間には限りがあり、次の患者様もお待ちいただいている状況だと、どうしても1から説明をするのが制限されてしまう。やむを得ず要点だけを説明しても理解を得られたか確信が持てず、いまひとつお互い納得が得られないことも。このあたりを改善するために我々も努力しますが、患者さんにお願いしたいことも実はございます。できるだけ今日の診療で聞きたいことを診察前に言って欲しいのです。何を見て欲しいのかによって、必要な検査も変わってきます。気になることが複数ある場合もあるでしょう。できれば事前にスタッフに伝えてもらうことで、話を聞いたスタッフから私に相談が来て、必要な検査を指示することができます。そのうえで診療に入ったほうがはるかに効率的で待ち時間の短縮につながります。なにを患者さんが求めているかによって、診察の仕方も変わってくるのです。ですから、なるべく聞きたいことは診察前に言って欲しい。眼科医の偽らざる気持ちです。